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セキュリティ・トランスフォーメーション(SX):パート2

前回のセキュリティ・トランスフォーメーション(SX)を踏まえ、今回はSXの実現に向けた考え方について、下図をベースに解説させていただきます。

まず縦軸はIT利用環境の変遷軸です。従前のオンプレミス主体の環境から、コロナによってリモートからオンプレミスやクラウドへのアクセスといった、ゼロトラスト環境が拡大し、同時にオンプレミスとゼロトラストが混在するといった複雑な“マルチ環境”へシフトしております。

次に横軸は業務時間のスピード軸です。既存ツール群のアーキテクチャ(ハブ&スコープという一つの機能に管理サーバ、中継&分散サーバといった膨大なサーバが必要なアーキテクチャ)により管理者の指示に対して動作は遅延し、リアルタイム性が確保出来ないという大きな課題があります。そのままマルチ環境に対応する上で、さらにさまざまなアプリケーションを追加導入する訳ですが、結果的にツールによるサイロ化がさらにサイロ化を拡大する、という負のスパイラルが加速します。昨今はあらゆる業務がリアルタイムに処理される時代にも関わらず、IT&セキュリティ運用はリアルタイム性を確保出来ない、という実態です。

先進的なグローバル組織は、このサイロ化から脱却するために、IT&セキュリティ組織の融合により、組織間の壁を取り“組織のサイロ化”撲滅を積極的に取り組んでいます。同時に膨大な利用ツールも極限までの簡素化を目指し、統一組織の管理者の指示に対してリアルタイムでマルチ環境を網羅可能な“リアルタイム・プラットフォーム化”へのシフトを進めています。この組織融合とプラットフォーム化の流れよって、経営側が求める「うちは大丈夫か?」に対して迅速に正確なデータとしてのフィードバックが可能となり、ITSMの仕組みもリアルタイムで実運用に耐える“プラットフォーム”が形成されます。

IT&セキュリティ組織の融合、マルチ環境に順応するエンドポイントのリアルタイム・プラットフォーム化によって、変化し続けるIT利用環境=DX実現に向け順応し続ける“屋台骨”が実現されます。


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